長崎漫画創作団体DEPαRTURE オリジナルの漫画・イラスト創作サークル

漫画イラスト140字画材解説

2010年9月から10月にかけて、Twitterのデパチャアカウント上でつぶやいた、画材解説のまとめです。
主に漫画・イラストを描くときに使う画材を紹介していますが、そうでもないものも取り上げました。
使用感や雑感は、中の人の個人的な意見ですので、話半分に参考にしてください。
画材はとにかく色々試すと楽しいよ!

漫画など、モノクロ原稿を描くときに使う画材

下書き

鉛筆

漫画で使用するのは、主に下書きの段階。鉛筆は硬すぎると消しゴム掛け後に溝が残り、
柔らかすぎると消しゴムで逆に汚れるので、硬さは2B~HB推奨。
鉛筆の優しい描線に甘えていると、ペン入れをして消しゴムを掛けた後の、
主線のヘロヘロ感にガッカリすることうけあい。迷い線は減らす努力をしよう。

ペン入れ

黒インク

黒インク

主に漫画のペン入れに使う。最近は各メーカーから漫画用インクが出ている他、
製図用インク、証券用インク、墨汁を使う人もいる。
濃い時は水で薄めたりする。物によってはコピックに溶けたり、耐水性だったりするので、
確認して買おう。
使った後ペン先に残ったインクは拭かないと錆びるよ。

つけペン

つけペン

主に線画を仕上げるのに使う。ペン軸に金属製のペン先を挿し、インクにつけて描く。
ペン先及びインクには種類があり、線の強弱、インクの色や耐水性など、目的に応じて使い分けできる。
ペン先には柔軟性があるので、一筆で線に表情がつく。慣れるまで時間がかかるが、コツを掴むと便利。

Gペン

Gペン

丸ペン

丸ペン

茶色くて細くて丸まっているので、丸ペン専用のペン軸を使う。最も細く、かつある程度強弱のある線が引ける。
Gペンと並んで主線に多く使われるペン先。少女漫画の主線は大体これ。
Gペンより細く鋭利で固めでツンデレ。
新品→寿命の間でも太さが変わるので、それを利用して描く人もいる。

かぶらペン

かぶらペン

「さじペン」「スプーンペン」とも。文字通り、スプーン型で大きなペン先。
割と太めで、強弱の少ない均一な線が引け、Gペンや丸ペンより素直な描き味。
一般的に、集中線などの効果線を描く時に多く使われる。

日本字ペン

日本字ペン

かぶらペンの素直な弟分的ペン先。小さなスプーン型。
それなりの太さで、それなりの強弱がつき、それなりに使いやすいバランサー。
つけペン初心者は、ツンツンしまくりのGペンや丸ペンではなく、日本字ペンから始めるのもアリ。

スクールペン

スクールペン

Gペンの装飾をとっぱらったようなシンプルな形のペン先。細く均一な線が引ける。
細めの効果線や背景など、縁の下の力持ち的場面で使える
(ここら辺は筆圧を控えた丸ペンでやってしまう人も)。
細く均一=硬く尖っている、つまりこのペンも紙に引っかかりがちだから頑張って慣れよう。

ガラスペン

ガラス製のペン先。8本の溝が掘ってあり、インクの持ちがよく、ペン先交換のスパンが長い。
ペン軸と一体になった美術的にも美しいものもある。ガラスなので柔軟性はない。
立てて描くとインクが出にくい。
本来漫画用途ではないが、このペンを愛用する漫画家さんもいるので、参考までに。

ミリペン

ミリペン

細い線に適したマーカー。コピックマルチライナーやピグマが有名。
ミリ単位で太さが用意されており、均一な線が引ける。気楽に使えるので愛用者も多い。
漫画原稿に使う場合、枠引き用に0.8mm、細いアミ用に0.1mm以下、といった使い分けをしたりする。
潰れやすいので筆圧に注意。

仕上げ

スクリーントーン

スクリーントーン

柄が印刷された糊付きのフィルム。台紙から切り取り、原稿に貼って使う。重ね貼り、削り等の技術がある。
糊が弱いので、貼る時はよく擦りつける。アミ(点々)トーンは特に、線数(L)と濃度(%)に気をつける。
55L、60Lあたりがよく使われる。処分するなら燃えないゴミ。

筆ペン

筆ペン

一般的に文字を書くペンだが、漫画ではベタ塗りに重宝。
ナイロンの穂先の弾性が、黒髪のツヤベタや細部のベタに向いている(使用感には個人差あり)。
漫画家さんによっては、ベタのみならず作画全体に筆ペン(筆)を活用する人も。
インクの乾きはあまり早くないので、うっかり汚しに注意。

ボールペン

ボールペン

マンガ制作では推奨されない画材。
一般的な油性のタイプだと、製本時の印刷に全く出ないことがあるので使用しないこと。
ゲルインキタイプは印刷できることもあるが、線自体が細すぎると結局印刷に出ないので注意。
手間、リスク、見やすさも考えると、素直につけペンやミリペンを使おう。

カラーイラストを描くときに使う画材

マーカー系

コピック

コピック

彩色用アルコールマーカーの商品名。コピートナーを溶かさないので、線画コピーに直接塗れる。
色数が多く、集めると楽しいが財力がいる。
淡い色を塗り重ねたり、色鉛筆と組み合わせたりすると表現の幅が広がる。
気軽に使え、色は鮮やかだが、塗りムラ、退色が弱点。換気には気をつけよう。

水彩系

透明水彩

透明水彩

学校で買わされる絵の具よりも、透明度があり、発色がよい水彩絵の具。
にじませたり、薄く塗り重ねたりという使い方に強い。柔らかく透明感のある表現が得意。
予想外のにじみ方をしたりするのもご愛嬌。使う紙は水彩紙がお薦め。
紙にも種類があるので、描き味を比較し、好きな紙を選ぼう。

カラーインク

カラーインク

彩色用のインク。入ってる瓶がおしゃれ。
染料系と顔料系があり、染料系は発色と透明度に優れ、顔料系は退色に強い。
色伸びが良く、透明感のある仕上がりになる。紙はケント紙がお勧め。
画用紙などで滲ませるのも美しいが、色が分離することも。仕上がった作品は光を避けて保管しよう。

半透明水彩絵具

半透明水彩

マット水彩絵具とも。小・中学校で教材として使う、馴染みのある絵具。
薄く溶けば透明水彩的な、濃く溶けばポスターカラー的な使い方ができる。乾いても耐水性にはならない。
学童用なので安価で気軽に使いやすい。
とりあえず何か描いてみたい人は、まずはこの絵具を活用してみよう。

厚塗り系

アクリル絵具

アクリル絵具

水で溶くことができ、比較的速乾性で、乾くと耐水性になる。発色も良い。
油彩のような厚塗りから、水彩塗り、ポスター塗り、エアブラシなど、用途の広い絵の具。
パレットは、紙パレットや陶器の絵の具皿推奨。布や家具にペイントしたりも出来る。
つまり服につけると落とすのが大変。

ポスターカラー

ポスターカラー

不透明度が高く、比較的安価な絵の具。中学校あたりで教材として使った人も多いはず。
文字通り、ポスター用途のムラのないベタ塗りに向いているが、
アクリル絵具と違って耐水性にならないので、風雨にさらされる場所での掲示には向かない。
また、水彩的なにじみ表現等にも向かない。

その他

色鉛筆

色鉛筆

一番身近な画材。ただし身近な割に、単独使用での難易度が高い。本当。
コピックや水彩絵の具と重ねて、奥行きを出すような使い方がお勧め。
単独で使うなら、根気強く描線と色数を重ねていこう。
黄色や水色の色鉛筆は白黒印刷に出ないので、白黒原稿の下書き、トーン・ベタ指定に使うと便利。

※普通の色鉛筆は蝋が含まれているので、テカテカしたり消しゴムで消えなかったりするようですよ。

水彩色鉛筆

水溶性の色鉛筆。普通の色鉛筆のように描いた後、筆で濡らすと水彩絵の具のようになる。
他、水で湿らせた紙に直接描く・芯を直接水で湿らせて描く等、描き方を変えると質感も変わる。
水筆があればいいので、出先でのスケッチ等に便利。濃く仕上げたいなら、やはり根気強く重ね塗りを。

水筆

写真の水筆は胴体に水が貯められるタイプ。

クーピー

クーピー

商品名。色鉛筆とクレヨンの中間のような画材。小学校低学年でよく使う懐かし文具。
全体が芯だが、プラスチック樹脂を使用しているので手が汚れにくく、消しゴムで消しやすい。
画用紙などに合う。色鉛筆より発色がいいが大味な印象。
http://www.craypas.com/products/pickup/coupy.php

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